狂暴わんこのひとり占め。




黒に近い茶髪、黒縁メガネ。

スッと通った鼻筋、薄い唇。 髪の毛は軽く横に流して、かっちりとした服装。


インテリ系のイケメンって感じ。


…誉めてるわけではないんだけれど。



見た目通り、頭はキレるし、しっかり者。 チャラい奴は嫌い。

ちょっと…ていうかかなり、心配性?


真樹にとって灯夜は好かない部類だな。 きっと。




「別に様子見に来ただけ。 叔母さんが心配してたから。 そしたら変な虫が付いてたみたいだから」


「害虫じゃん 俺」


「心配ありがとう。 でも、大丈夫よ? なんとかやってるから」



これ以上ややこしいことにしないで、神様!!



「そっか。 ところで灯夜とやら、君は何者だ」


「直球だね」


「居候だ、と言われて はいそうですか、って引き下がるとでも思った? 大事な紗希に何かあったら大変だからね」


「シスコンの一種? 過保護なのはうざがられるよ」



ああ…誰か…


なんかピリピリしてきたよ。


誰かこの状況なんとかしてっ!




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