鬼守の巫女・番外編

「今日は職員会議がある。先に帰ってろ」

魏戎はそう言ってまだまばらに生徒の残っている教室で、凪の額にそっと口付ける。

しかしすでに慣れっこの皆は大して気にする様子も無く、それを横目で見ながらそれぞれ好きな事をしていた。

……しかし僕は……いつまで経っても慣れない気がする。

リンゴの様に真っ赤に頬を染めた凪を見て、何故かツキンと小さく胸が痛むのを感じた。

その痛みはいつまで経っても消えず、それどころかどんどん大きくなっている様な気がする。
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