『想い方』

それから４人で街をブラブラして適当に解散。


由香は私の家で泊まる事にした。


帰り道―

もう酔いは抜けていて
それでも暑かった。
蝉が吠える。


「アズ―。智也とアド携番交換しちゃったぁ！」


由香が煙草の煙を真っ黒な空に吐き出しながら言った。

街灯が眩しそう。


『気になってるでしょ？』

「バレたぁ！笑」


『やっぱね！笑　でも優しい人なんじゃないかな？智也は。』


きっと私が祐樹じゃなく智也と話してたら間違えなく私も惹かれていた。


由香が怒りながら、泣きながら翔の話をしたって、

うん、うん、それで？

と話を聞いてくれていた。
初対面なのにこんなに優しいなんて…。
なかなかいない。