金木犀〜恋の香り〜

何も言わず、

ただ手を繋いで歩く。


今日の出来事を
お互い振り返るように。


1歩…また1歩進んでいく


突然足を止めた南。

「ここでいいよ。今日は本当にありがとう。そしてごめんね。」


「謝んなよ!南は、ちゃんと過去と向き合えたか?」


「……うん。修二さんの事忘れない。あたしの一生大切な人。でも…」

「でも…??」


「でも…もう思い出の人。」

「そっかぁ…。」
ホッとした、俺の心。
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