この涙が枯れるまで
休み時間になると、
歩と沙紀の事情聴取が始まった。
『説明しろよ!!優!!』
『どういう事!!??百合!!』
『俺達やり直す事にしたんだ』
『やり直すの!』
それを聞いた歩と沙紀はとても嬉しそうだった。
『は~良かった。まじ嬉しい!』
歩は笑顔になって、僕の髪の毛をくしゃっとした。
『これでまた4人で遊んだり出来るね!!』
『歩まじありがとな!』
『前に戻ったみたいだな!』
もう僕と百合の空白の時間は、なくなっていた。
僕達は前に進んでいく。
でも、まだ僕には言わなくてはならない人がいた。
それは、僕のホントの気持ちに気付かせてくれた人。
安里に。
僕は体育館の裏に安里を呼び出した。
『おっす!!優!!』
後ろから久しぶりに聞こえる爽やかな安里の声が聞こえた。
『お~わざわざ悪いな』
『いいって!!どした?』
『俺…さ…』
『うん?』
『百合とやり直す事になった…』
僕は小さな声で安里に今日の目的である、
報告をした。
『……………』
安里は黙ったまま何も言わない。
やっぱり僕は無神経かもしれない。
安里に話して、安里がいい気分になる訳ない。
『…安…里?』
『まじ!?』
安里の声は、体育館に響き渡った。