紅い花
分岐点
それからはお互い病院に通い1週間すればケジラミも悲しみも消えていった。


けれど信用出来なくなったアタシは少しづつ俊から距離を置く様になった。


夜は友達と遊びバイトの
仕事も遊びが優先して
出なくなっていった。


それでも遊ぶにはお金
がいる訳で…

あたしは高校生コンパニオンと称して地元の知り合いに頼み宴会などに友達数人グループを作り自分達で単価を決め稼ぐ様になった。

二時間で六万…そして
チップを合わせれば3人
で回って1人あたり五万
は軽く稼げた。


「今日は楽勝だったね。」

「ビンゴゲームの景品の
蟹貰ったぁ〜。」

などと遊び感覚でしていたけれど長くは続く事はなかった。


だんだんその友達は…
ホテトルつまり今でいう
デリヘルをする様になったのだ。

コンパニオンの段取り
をしてくれていた人が
デリヘルをしていたのだ。

噂では聞いていただけで
あたしには話が回ってこなかったが友達はそっちの方が楽に稼げると思ったみたいだ。


遊ぶ友達もデリヘルで待機する様になったので自然と暇になったあたしはまた俊の家に入り浸る様になったのだ。


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