溺愛キング

ご褒美

｢何それ｣


海亜が横から言ってくる。


『ん？何が？』

｢だから、そのブラよ｣

『え？ダメ？』

｢ダメとかじゃないけど、藍飛の好みなの？｣

『違うけど…』

｢そんなんじゃダメよ〜エロくない！｣

『えっえええ』

｢どもりすぎね｣

『だっ、てー』


至って普通のブラだと思う。

少しオレンジっぽい、優しい感じの色でレースがあしらわれている。


『海亜は過激すぎ！』

｢そう？翼はこいゆう方が萌えるらしいわよ？｣


翼？！

そんなの？

だって、結構透けてるよ？

黒だし、なんといってもその盛り具合…


そう、矢耶達はまたショッピングを始めた。

例の二人は後ろに居る。

なんでか、こっちを見て立ってる。