溺愛キング
『もういい？朝ご飯食べよ？』


藍の顔をぺちぺち叩いて起こそうとした。


｢はいはい。痛いから止めろ。｣


そう言われたから叩いてた手を止めて起き上がろうとした。

そこで、はっ！と気付く。

何も着てないじゃん。

藍も矢耶も昨日まま。

今は夏が終わり秋に差し掛かろうとしてる時期だ。

まだ少し暑さは残るもののもう肌寒くなりつつある。

少しぶるっと震えた。


｢何？もしかして寒い？｣

『ううん。そんなことないよ。てか着替えるからあっち向いてて。』

｢今更？別にいいだろ。もう何回も見てんだから。｣


そうだけど…

やっぱ恥ずかしい。

『もう！藍も着替えて！』

２人で使ってたふとんを掴んで自分に巻き付けベットから降りて着替える。


｢俺が寒いし｣


ぶつぶつ何か言ってるけどほっといてリビングに行った。
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