water color
第一章

過去の思い出

あたしが慎二と付き合ったのは、中二の秋。
放課後のことだった。

「さ、佐藤!話があるんだけど!」

委員会に向かっていたあたしを、牧村慎二は引き留めた。

「ずっと好きでしたぁぁぁ!俺と付き合ってくださぁぁい!!!」
「!!」

心にドカン!なストレートに、学校全体に響いたんじゃなかという絶叫。
こんなに感動する告白は初めてだった。
まして、好きな人からなんて。

「あ、あたしで…よければ///」

それから、あたしたちは学校公認の仲になった。



思えば、あのころが一番幸せだったのかも。
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