鳳龍~伝説の少女~
エピローグ

引退

今日は19歳の春。






仁たちと出会ってから3年が過ぎた。






今、鳳龍の倉庫の舞台に立ってる。






なんで?って、今日はあたしや壱夜の引退式なんだ。






周りを見渡せば泣いてる子や涙を堪えている子がいた。






千「みんな、今までホントにありがとう!一時期みんなに迷惑をかけて傷つけた事もあった。ホントにごめん・・・もう、みんなの所に戻れないって思ってた。けど、みんなはあたしの事笑顔で迎えてくれて嬉しかった。長いようで短かったこの3年間、色んなことがあってみんなで喜怒哀楽できた毎日は幸せだった。今日でココ鳳龍を引退して今までとはみんなと居られる時間も少なくなると思う。けど、たまには顔出しに来るから・・・みんな、大好き!!」






この言葉が最後にあたしの話しは終わった。






最後に一人一人の顔を見てみればみんな泣いてた。






あたしも密かに静かな涙を流した。






壱「俺もみんなに出会えて、鳳龍の福としてすんげぇー幸せな毎日だった。千紘がいなかった時期は俺も荒れててみんなに迷惑かけちまった。ホントわりぃ・・・俺も千紘と同じくらいみんなのこと大好きだから。今までマジでありがとな」






隣の壱夜も涙を流しててそれでも極上の笑顔をみんなに向けてた。


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