蓮城博士の日常

「テロメアの低減はこれで抑える事が出来た……。肉体が熟成された後は、ナノマシンを使い肉体の自己修復とテロメアの補完。これで人類は不老不死になったと言うわけだ」

初老を迎えた男が何人かの研究員と話をしている。

「そうですね。長い研究が身を結んだ。ですが博士、本当に娘さんに投与するんですか?」

一人の若い男──と言っても20代後半ではあるが──が博士と呼ばれた初老の男に問い掛ける。

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