華〜ハナ〜Ⅰ【完結】



それが聞こえたのかは分からないけれど、


「悪かった。…もうこんなことはねぇようにする。」



金髪が、再び頭を下げた。



「…そうしてくれ。

……帰るぞ。」



蓮士はそう言って、私の腕を掴んで歩きだした。







「ちょっと…自分で歩けるわよ!?」


そう言ったけど、余計に手に力が入れられるだけだった。




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