「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

逞しい腕に包まれる体。抱きしめられる度に好きな感情が溢れ出る。


「ずっとこうしたかった。こうやって君を抱きたかった」


「本当?」


「あぁ。仕事中、何度も君に触れたくて、抱きたくて我慢してたんだ」



再び高鳴る鼓動。赤坂さんはズルイ。そんなこと言われると、少しでも不満を抱いていた自分が馬鹿みたいだよ。


「なかなか、2人っきりで会えなくて寂しい思いさせてごめん」

髪を撫でながら耳元で囁かれる言葉が嬉しい。

「うぅん。仕事忙しかったんだもの、今こうしてるだけで、あたしは幸せだよ」


「それと…斉藤さんのこと…」


言いかけた彼の唇に触れるだけのキスをした。


唇を離すと、キョトンと驚いた彼の瞳。


「大丈夫。ちょっと驚いてショックだっただけ。もう…何も言わないで」


それに、いま赤坂さんの口から他の女の人の名前は聞きたくないよ。


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