「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「理由…教えてくれないか…?そんな…急に言われても、分かったなんて…言えない」



「……」



「沙織…。教えてくれよ…?」



黙って俯く沙織。



何がなんだか分からない。困惑と同時に何も応えない沙織に言いようもない苛立ちを感じはじめていた。



「沙織!?なぁ…何か言ってくれよ…沙織!!」


気づいたら、沙織の両肩をガシッと掴んで声を荒げていた。



「イタッ……」


沙織の顔が痛みで歪んだ。



「ごめん」


慌てて手を離した俺に顔を背ける沙織をギュッと抱きしめた。




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