「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「聞いたの」


「誰からだよ?」


「あたしのお父さんから…」


正確には“本当のお父さんかどうか分からない人から”ー…だけどねー…。



「あたしが10才の時だった。お父さんがー…お父さんだと思っていた人が、浮気してねー…家を出ていったの…」



いま思い出すだけで胸が苦しい。


両親の仲が上手くいってないことぐらい気づいていた。


喧嘩ばかりしていたから。仲が悪いんだなって思ってた。

けど、お父さんがあたし達を置いて出て行くなんてー…あたし達を捨てて、他の女の人のところに行くなんて


そんなこと、思ってもいなかった。信じたくなかった…。


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