「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「ねぇ、誠」


「なに?」


「誠も、幸せになりなよ」


「えっ?」



「誠…。好きな子いるでしょう?」



「なっ!!?」



どうして分かったんだと驚愕していると



「あの子供服売り場の子でしょう?」


田崎さんのことまで当てられてしまった俺は、間抜けに口を開けたまま理沙の顔を眺めた。



「やっぱり。そうじゃないかと思った。」


「なんで分かったんだ?」


「うん?女の勘。かな」


そんな女の勘があっていいのか?怖ろしい。


「誠。私が言うのも変な話だけど、彼女、いい女になると思う。だから、気をつけなさいよ」


どういう意味だと聞いた瞬間、早咲の顔が脳に浮かんだ。


「ほら、恋は盲目ってよくいうじゃない?

あなたも、私も。恋をしたら最後。なにも見えなくなっていた」


他の人もそうよと意味深な言葉を残して理沙は綺麗なネオンが輝く街に消えていった。



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