先輩の第一ボタン




「答辞。卒業生代表、青山煌。」



「はい。」



答辞は、青山先輩なんだ!!




「今年の冬が一段と厳しかったせいか、この別れの日が優しく感じられます。



満開の桜のもと、期待と淡い不安を抱え迎えた入学式。


---------」




この学校であった思い出をずっと、話していく先輩。




「---------最後になりますが、先生方、お父さん、お母さん大変お世話になりました。


僕たちは、それぞれの道へと進んでいきます。


どうか、温かく見守ってください。


そして、時には変わらぬご指導をお願い致します。


ここで、心からの感謝を申し上げ答辞とさせていただきます。



卒業生代表、青山煌。」




もう、泣きそう・・・・。



卒業生からは、すすり泣く声が聞こえる。



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