俺の愛を、お前に捧げる
「……あのっ」

「ん?どうかしたの?」


市之瀬は不安そうな表情で俺達を見つめていた。


……もしかして。

つまんねえから帰りたいとか?


俺は市之瀬の言葉に冷や汗が出そうになった。


「…行く場所がないなら、私が行きたいとこがあるので、そこでいいかなって……」

「瞳ちゃんの行きたいとこでいいに決まってんだろ!!んで、どこ行きたいの?」


良かった。

そう思いながらも一息つく。


「……あの実は―――」


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