あれから8年、それから2年
「何?課題でたの?」

僕は修ちゃんと隼人が解いているプリントをみた。
「うん。隼人だけね。
龍、聞けよ。
こいつ13教科中10教科おとしたんだぜ」
修ちゃんが隼人の頬をつねりながら、僕に言った。

「しかたねぇじゃん。
世の中は佐藤修平みたいに
クソ頭いいやつがいれば、
俺みたいなのもいなきゃ成り立たねぇだろ」

隼人はアイロンのかけすぎで茶色くなった髪を指に絡めた。




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