私の彼氏は小学生!?
「でーきたっ…」
洋服を着て鏡の前に座り、軽く化粧をする。
「化粧は苦手だけど…頑張ったし、いいよね…」
そう呟くと和泉は荷物を持って部屋を出た。
カチャ…パタン…
「あれ、姉ちゃん?」
ドキッ…
陽希の声…
「な、なに…っ」
「そんなお洒落してどうしたの?
化粧もしてるし…」
陽希は私の姿を上から下まで舐め回すように見る。
「あ、遊びに…」
「もしかして…彼氏じゃないよね…?」
「ないないッ!!
あり得ないよ!早河君が彼氏なんてっ!」
ッは…
名前…
「はやかわ君ねぇ…
男かよ…」
陽希に軽く睨まれた…?
「き、気にしないでぇ可愛い可愛い弟よぉぉおおおっ!!」
和泉はそう言いながらバタバタと階段を走りながら家を後にした。