貴方に甘いわがままを



熟れたイチゴをひとつ
濡れた唇でくわえたら


甘く噛んで
櫁を吸う


痺れるような
その潤いに


心ごと溶けてしまいそう


『大丈夫か?』


あんなに激しく
愛しておいて


『大丈夫か?』って貴方、
もしかしてヒドイひと?


わたしの髪を
優しくかきあげる貴方の言葉に


抵抗したくて
無視をした


貴方の『反応』
知りたくて横目で貴方を見てみたら


可笑しそうに笑っていたから
顔をますます紅くして


『もっと食べる』


もうひとつ


甘さをおねだり



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