消えないキオク
私の恋

だけどね。
内心、心から奈緒のことを応援出来ない自分がいるんだ。




私も和也に片想いしているから…。


たぶん。奈緒よりも長く。


切ないけど。
奈緒が幸せになるのなら片想いで終わってもいいの。

この恋は叶わなくていいんだ。



「美咲。」

「和也。どぅしたの?」

「あのさ。ちょっと昼休み話あるんだけど…いいか?」

「えっ?うん。いいけど…」

「まじで!?じゃぁ屋上で待ってるから!!」

「了解。ぢゃぁ昼休みね。」




―昼休み―

「美咲♪ご飯食べよォ」

「ゴメン!奈緒!ちょっと用事あるから先食べてて(>_<)」

「そっか!わかった!」

「本当にゴメンね(>_<)」

タッタッタッ

ガチャッ


「和也。お待たせ!あれ?なんで悠斗もいるの?」

「まぁ気にすんなw」


大森悠斗<オオモリユウト>は和也と同じく小学校からの友だち。


「でっ?話って何?」

「…………実はオレ。」



「何?」


「奈緒が好きなんだッ!だからいろいろ協力して欲しいんだ!」


あー…。
やっぱり。奈緒が好きなんだね…。




「………。うん。知ってたよ。」


「へっ?なんで?」

「なんでって…」
< 2 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop