★愛してる(大輔)
唇を離して、お互いの顔を見る。
佳那子は顔を真っ赤にしていた。
会場からは、冷やかしの声と、拍手。
ふと、会場を見ると、
(比奈・・・)
一番後ろの席に座って、こちらを嬉しそうに見ていた。
その瞬間、不思議なことに、辺りの人は、動かなくなり、まるで、ビデオの一時停止みたいだ。
「大輔?今、幸せ?」
比奈の声が聞こえる。
「あぁ、幸せ。」
「よかった。」
比奈は、ニコッと笑って、こっちに歩いてきた。
「ほんとは、大輔とここを歩きたかった。大輔の隣は、私がよかった。」
「うん。」
俺の前まできて、
「約束は、忘れないでね?私も忘れないから。」
「忘れないから。安心してよ。」