狂愛されし少女の夢現



「欲しくて溜まらないんだろう? いいよ、いくらでもお飲み」


その言葉に、彼女は小さな牙を 彼の首にたてる。


「だって吸血鬼は 血がなくては、生きていけないもんね」


涙は止まることなく、零れ落ちるが、それでも彼女は 彼の血を口に含んでいく。



「もう君は 僕から離れられないよ」



これで本当に 君は僕のモノ。



「これからゆっくり、壊してあげるからね」




fin.
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