心のリセットボタン
「ぢゃあ同じ瀬川の隣に座りなさい」

「はい」

「なんだよその席の決め方」
なんて言ってみたけど、ほんとは、ちょっと嬉しかった。

「よろしくお願いします」

彼女は、ていねいにおじぎをした。

「ああ、よろしく」

「お名前を教えて下さい」

「瀬川、あんたと同じ名字」
「同じ…」

「うん」

かなり日本語は、苦手みたいだな…


「これは、なんですか?」

「あ?これ?スティックのりだけど、知らなかった?」

「スティック…のり」

「ほら、紙とかを貼りつけられるんだ」

「わー!!」

まるで、子供だな、
スティックのりで、わー!!って…


しかし、制服の着方校則通りだな、こんなしっかりきてるやつ、うちの女子にはいないな…

「それぢゃあ休み時間にするけど、授業の準備しろよー」

俺は、いつものように自販機に、飲み物を買いに行く

「おう、拓海ぢゃん」

「おう、幸輝か」

「うしろ、誰?なに?彼女?」

俺は、後ろを向いた
「えっ」

いつのまにか、瀬川優花が後ろにいた。
















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