心離れのルームメイト
尚は一瞬黙ったが。


「お前の居場所はここじゃないだろ?帰るぞ。」

「よせ!帰りたくないって言ってるんだから。ほおっておいてやれよ?俺なら平気だから。」


秀平さん…。


「帰るぞ。先に車で待ってる。」

「一人で帰れば。本当は私なんていないほうがいいと思ってるくせに。」


冷たい言い方。


「考。」

「私、これ以上。尚の、好きな人の重荷になりたくないの、だから一人で帰って。」
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