心離れのルームメイト
「うん。ありがとう。」

突然、頬に触れられた。


「あっ。」

「本当、バカだよな。尚は。」


目が離せない。唇が当たりそうになった瞬間。


「ごめんなさい。やっぱり今日は帰る。」

「どこに?」

ここにいたらダメ。


「友達の家にでも。」


そう言い立ち上がった。すると腕を掴まれた。


「何もしないから今日はここにいてくれ。」
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