出来ちゃった恋愛
愛が帰る前に、荷物を持って家に帰った。



お世話になりました…。



『帰るからよろしく』



そうメールを入れといた。



愛のことを想うのが、今はめんどくさい。



泊まったあの日、愛は俺にこう言った。



『どうして手ぇ出さないの?あたしは別にいいよ?』



そんな気分になれるわけもない。



ってか怖くてヤりたくない。



ユズには俺の子がいて、さらに愛とそんなこと…。



そこまで神経図太くねぇらしい。



2日ぶりに帰った家は誰もいなかった。



おかんは仕事か…。



自分の部屋に行き、荷物を降ろしてベッドに寝転がった。



いつものように携帯を開き、ユズの番号を見つめる…。



チョコだけ食えてたな…。



泣いてスッキリしたのか?



ユズは今も具合悪さと戦ってるんだろうか…。



妊娠があんなにひどいモノなのか、それすらわからない。



倒れたりしてなきゃいいけど…。



ユズ…。



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