出来ちゃった恋愛
エレベーターで上がったらすぐにお店が見えた。



サキだ…。



レジの横でなにかを書いてるサキの顔は家で見る顔とは違ってて、真面目に仕事してる証拠…。



「何ヶ月ですか~?」

「えっ!?あっ…あの…」

「子ども服、最近入った秋物カワイイですよ!!」

「夏川を…」

「チーフ?まさか…」

「お、お世話になってます!!夏川の妻で…す」



こんなカワイイコと働いてたんだ…。



知らなかった…。



「ちょっ、ユズ…」

「あの…お弁当…です…」

「それのためにここまで来たわけ?」

「ごめんって言いたかったから…」

「俺も朝はおとなげなかった。もういいから。なんか悠都の顔見たらやる気出たし!!」



サキはあたしより大人だ。



そんなサキだから一緒にいれる…。



休憩に入ったサキと、近くの公園でお弁当を食べた。



「サキとふたりでご飯行く…」

「ムリすんな」

「ムリじゃない!!絶対行くから!!」

「ははっ!!ありがと、ユズ」



あたしにはまだまだ成長が必要みたいです。



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