出来ちゃった恋愛
店もそれなりに忙しくて、最近なにかの雑誌には必ず載ってる感じ。



「ユズ、もう食べないの？」

「式前に太ってドレス入んなくなったらイヤだもん」

「そんな急に太らないってば」



今日のユズの機嫌は絶好調。



たくさん笑えてるなら、俺はなんだっていいから。



こっさんが帰ってからの後片付けは俺がやった。



ユズが珍しく俺に任せて来たもんだから、多少心配…。



「具合でも悪い？」

「ううん、最近悠都の夜泣きで眠い」

「ムリすんなよ？ユズに寝込まれたらどうすりゃいいか…」

「大丈夫だよ。悠都とお風呂入って来るね」



悠都が産まれてから、ユズが熱を出したのが１回あった。



仕事には行ったものの、心配で早めに帰宅して悠都の面倒を見た。



ユズに寝込まれるのがいちばん困る…。



それくらい重要。



たぶん、この家はユズを中心に回ってるんだと思う。



片付けが終わってからは普通に三人でいつも通りに眠りについた。



< 424 / 440 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop