生きたがりの青年と死にたがりの少年

これは、カワユリ本人が言ったことではない。

俺がカワユリと話をして、思ったこと。

「姉を助けたい、カワユリはそう言い残して、死を迎えたんです。」

母親は、しばらくの間、泣き叫んだ。

そこに、父親が帰ってきて、驚きながら、母親を抱き締めた。

俺と結花は、これまでのいきさつを話し、父親にもちゃんとカワユリの気持ちをつたえられた。

< 89 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop