不幸から幸せへ
自分の部屋に戻り、ベットに潜った。ぽたっ、ぽたっと止めどなく頬を滑り落ちる涙が布団に後を残し、ようやく泣いていることに気が付いた。



「ひっく・・・ひっく」



泣きやむことが出来ない。どうしようもなく辛い。もう、大切な物を失ってしまったような気がした。自慢の親を失ってしまった。




「・・・誰か・・助・・けて」



頬を拭いながら必死に絞り出した言葉。誰かに届かなくても声に出さずにはいられなかった。
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