アイツとアタシ。

そして靴箱に着くとお決まり。


『1年D組、西藤 綾。職員室に来るように。』


またかよっ・・。

ンで、コレ聞いた咲がまた親に告げ口すんだよなぁ。


靴箱から重い足取りでアタシは職員室に向かった。


________________

____________


「もー・・綾ー・・頼むから暴力行為は避けろってば(汗」

「遠藤センセ、ソレ10回目。」

「分かってるならやめてって言ってんじゃんかぁー・・。」


ため息交じりでアタシに説教するのは担任の遠藤 清実(エンドウ キヨミ)。

どこか男勝りなところがあるセンセ。


「先に喧嘩売ったのはアイツ等だって!」

「・・そーだけどさぁ。最終的に綾が勝っちまったんだろ?」


そ・・そーだけどさぁ・・。

弱っちぃんだもんアイツ等。

何発か顔殴っただけで泣き出すし。逃げるし。


「はぁ・・そろそろ綾、ヤバいと思うからね。」

「・・は?何が?」

「停学だけじゃ済まなくなってくからね。」


停学じゃ済まない=退学の可能性あり。


「もう喧嘩はやめときなよ。親御さんにも迷惑かけるだろ?」

「っ・・親なんてどーせアタシのこと見てねぇよ。咲のことばっかだ。」

「・・はぁ・・。あんたも大変なのねぇ。」


頭を軽く叩く遠藤センセ。

・・やめろよ・・同情なんて・・・・っ・・。

惨めだろ・・アタシ・・。


「・・も・・・いい。アタシ帰る。」


そう言って職員室を出ようとしたとき。


「待ちなさい、西藤。ちょっと校長室へ。」


教頭から校長室に来るようにと命令された。

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