恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
◇ソバにいさせて。

┗唯SIDE



【唯SIDE】



『本宮(もとみや)先輩……、ごめんなさい。

あたし、本宮先輩の事、好きになっちゃったかも』


驚いた顔をする先輩。

その顔が、だんだんと困り顔に変わっていくのが分かった。


……やっぱり。

そんな風に思ってから、両手を振って慌てて否定する。


『あ、でもっ、大丈夫!! 付き合ってください、とか絶対言わないし!

だって、こんなの……なんていうか、契約違反だって、分かってるから』

『……唯(ゆい)』


先輩が、あたしの名前を呼ぶ。


先輩が呼んだだけで、特別に聞こえる名前。

先輩と一緒にいるだけで、特別に感じる場所と時間。


溢れ出す気持ちを抑えながら、先輩をじっと見上げた。


『先輩が誰とも付き合わないのは、分かってます。

分かってるから……、傍にいちゃダメ……?』

『……』

『先輩を困らせるような事、しないから。

……だから、お願い』






< 1 / 448 >

この作品をシェア

pagetop