恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
◇守りたくて。

┗唯SIDE



【唯SIDE】


「いいよ。丁度良かった」


生徒会室に入って一番に聞くと、本宮先輩はにっこりと笑って即答した。


「え……、でも、その時間帯の枠って、人気が集中してるって言ってましたよね?」

「集中しすぎて困ってたんだよ。

これだけ集中しちゃうと、校内有志だとどのグループを選んでも問題が起きそうだったから。

外部の、しかもそれなりに人気のあるバンドが使ってくれた方が丸く収まるだろ」

「……なるほど」


呆気に取られながら頷く。

でも、確かに先輩の言うとおりかも。


一番、お客さんが多い時間帯だからって理由で、人気の高い午後2時の枠。

そこをわざと校内から選ばないっていうのも、ひとつの手なのかも。


……さすが、本宮先輩。



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