恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
◇ありがとう。

┗唯SIDE



【唯SIDE】


「なんでバスケ部にも入ってないヤツらがあんなに上手いんだよ……」


バスケコートを囲むようにできた人だかり。

その中から聞こえるのは、女子の黄色い悲鳴と、男子の呆れたような声。


バスケコートの中心にいるのは、

都築くんと本宮先輩だ。



都築くんの提案だったけど、本宮先輩も事情を聞くなり、呆れて笑いながらも承諾した。

そして、“1 ON 1”(ワンオンワン)が始まったのが10分前。


Yシャツを捲り上げて爽やかな汗を流すふたりに、女子どころか男子の視線まで釘付け状態。


バスケの事とか全然知らないけど、ふたりが上手いのは分かる。

ドリブルもシュートもディフェンスも、フェイントみたいのも。


思わず口を開けたまま見とれちゃうくらい、うまい。

っていうか、うっかり見とれちゃうくらいキレイ。







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