恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*

┗尚哉SIDE



【尚哉SIDE】


「そっか……。よかった」


さっきまで俺の事を思いっきり睨んでた沢村が、はにかむように笑った。

そして、本当に嬉しそうに微笑んで俺を見る。


「都築くんに実は嫌われてたのかと思っちゃった。

そうじゃなくて、よかった」

「……そーいう意味深な言葉、あんま言わねー方がいいんじゃねーの?」

「勘違いされると困るから?

……でも、都築くんモテるから言われなれてるでしょ。

それに、あたしの気持ちも知ってるし」


歩き出した沢村に合わせて、隣を歩く。

沢村は心底安心したみたいで、足取りが軽い。


普段歩かない駅までの道は、割と人通りが多くて、その中にはうちの学校の制服着たヤツもいた。



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