恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「だから、おまえ選ばれてたじゃん。生徒会会計に。

昼休み入ってすぐに、校内放送で流れてたじゃん。

おまえの名前が出た途端、女子がうるさくてさー。

だから、沢村の名前聞き逃したんかな」

「……いや、俺、4時間目サボってたし。

なんだよ、校内放送って」

「しかし、2-1からふたりも選出されるってすげーなー。

学年ごとに2人ずつなのに、両方ともうちのクラスからかー。

つーか、なんで都築が選ばれたんだろうな。

授業サボリがちだし、髪染めもピアスもしてるような不良生徒なのに」

「……」

「校内で女子人気の高い1位2位を生徒会に呼び込んで、生徒の活動を活発にしようってこんたんかな」


黙ったまま何も言えずにいると、教室内のスピーカーから安っぽい単音が響いた。



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