恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「いつまで経っても収まらなかったら相談するよ。

けどまだ2週間だし。

周りの怒りが収まらなくても当然だもん」

「……ほんっと、頑固っていうか、潔いっていうか。

みんながみんな、アンタみたいな正義感持ってると思わない方が身のためだと思うけど。

そんな真っ直ぐにしか進めないようだと、この先痛い目ばっかに遭うから」


本当にその通りかも、なんて思って苦笑いしてると、はーってため息をついた津田さんが手を伸ばした。


「落書きされた教科書貸して。

あたし、他の学校とかにも知り合い多いし年上もいるから、余ってるのないか聞いてみる」

「え、でも、」


ためらっていると、持っていた教科書を無理やり奪い取られる。


「“バーカ”だって。こんな小学生みたいな悪口しか言えない奴に負けたりしたら許さないから」


落書きを読みながら言う津田さんに、笑顔で頷いた。



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