恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
2度も言ったのに、津田が隣に並ぶ。
ただでさえ狭い、学食の通路。
並んで歩くとか、すげー邪魔だし。
「尚哉、これ以上大きくなったらまたモテちゃうね。
背も大きいし、イケメンだし。他の学年の女まで尚哉狙ってるって知ってた?」
「さぁ」
「でも尚哉、遊びの付き合いとかできない女、苦手でしょ?
告白受けたりしないよね?」
「ついてくんなって言ってんだろ」
いい加減うるさくて、にらみつけて言う。
津田はふてくされた顔をしながらもやっと立ち止まった。
それを確認してから歩き出すと、後ろで津田が言う。
「尚哉っ、明日も待ってるからね!」
返事をしないまま、学食を出た。