恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「なんで知ってるの? そんな事」
「だって、2週間くらい前まではあの2人って割と一緒にいたじゃん。
津田が追い回してる感じだったけど、都築もそれをそこまでイヤがってはいなかったみたいだし
でも、先週くらいから、都築、津田の誘い全部断わってるらしいよ」
先週くらいから……。
って事は、生徒会に入った頃だ。
「まぁ、そんなわけで、津田は今まで以上にイライラしてるわけ。
自分が相手にされてない時に、都築と他の女が噂になったりしちゃうとねー」
「通常以上にシメられる……」
「って事だよね」
「事実じゃないって言ったら、信じてもらえるかな……」
「でも、実際一緒にいる時間は長いわけじゃん。生徒会の分。
ってなると……、なにかしら言いがかりはつけられるかも」
ため息をついてから、机に顎を乗せる。
津田さんたちのグループからキツい視線が送られてくる事に気付いて、それとなく目を逸らした。
恋がかかると、女って怖い。