ツンデレ女子と軟弱男子ー素直になれない私ー
告白
いつものように、校門に到着した私の目の前に待っていたのは…。


「三神朱音(みかみ、あかね)さんっ!僕と付き合って下さい」


同じクラスの青島葵(あおしま、あおい)は、全校生徒が通るド真ん中で、告白をして来た。



『クスクス…告白?』
「やだ〜…』


生徒達が、クスクスと笑いながら、私達の横を通り過ぎて行った…。



青島は、頭を下げたまま、右手を私の方に向けている。


気になる告白の返事はと言うと…

【無理。】


私は、キッパリと無表情で切り捨てると、スタスタと玄関へと足を進めて行った…。



「あ、朱音〜!待ってよぉ…」


先に行く、私の後ろを金魚のフンのようにまとわりついて来る。


「待たない、あんたいい加減にしなさいよ?入学してから何回、告白して来てると思ってるのよ…」


はぁ…と、溜め息を吐くと、全身の力まで抜けて行くような、脱力感に襲われた。

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