HARUKA -衝動の果てに-

*石山side*

「おー・・・勢いよく行ったねぇ」


赤髪の少女を見送り、俺はゆっくりコーヒータイム。

休み時間はあと1分もあるかないか。

職員室へ行く暇もないから保健室に隠してあるクッキー缶でも開けようか・・・




「石山先生!!!」




おおっと。



「橘内・・・さんは・・・?」

「君は確か・・・1-7の平山くんか。息を切らしてどうした」

「橘内さんは・・・どこへ行ったんですか」

「・・・あの子が、気になるか」



言った途端、もとから赤かった顔がぼっと火を噴いた。


< 30 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop