HARUKA -衝動の果てに-
「・・・まあ、いいだろう」

「えっ」

「話してやるよ」


平山は目を丸くして、そして安堵の表情を見せた。


「ただし、俺が言ったってことは絶対にばらすな」

じゃなきゃ俺の命が危うい。


「あ、はい・・・」

「悠は、オーディションに行ったよ」

「え?」

「歌手になるために」


平山は信じられないという表情で顔を下げた。


「やっぱり・・・そうなんですね・・・」


芸能人になればそう簡単に会えない。
そう考えたのだろう。

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