座敷わらしの恋
16.夏の終わり、恋の終わり
再び人混みに紛れ、俺達は適当に屋台をぶらぶら見て回る。

そこそこ腹も膨れていたので、腹ごなしにと俺達は射的やカタヌキで遊んだ。

が、射的は重しでもつけてるんじゃないかってくらい景品は動かないわ、カタヌキは画びょうを突き刺した途端あっという間に砕けるわで、散々な結果だった。

まぁでも、二人してげらげら笑いながら楽しめたのでよしとする。


定番であるはずのりんご飴屋の屋台は何故かなかなか見つからず、そうこうしてる内に結構な時間が経っていた。
< 174 / 211 >

この作品をシェア

pagetop