私のペットは俺様わんこ。
『…謝る意味がわかんない』


「悪いと思ったから!」



あたしはニコッと笑う。
くぅちゃんはあたしの手に自分の手を重ねた。



『…わんわん』


「……っ」



キューン………っ

くぅちゃんの少し赤くなった頬、潤んだ瞳。
全部があたしのツボ!
あんなエラそーなのに急に可愛くなるんだから。

なんでそんないろんな表情があるの?

独り占めしちゃいたいよ。



『ごめん、恥ずかし…』



自分で言っといて顔を背けるくぅちゃん。
そんな姿も可愛い……



「ホントにわかんないなあ」



あたしはくぅちゃんを見て微笑んだ。
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