君が...


「………なぁ」

キリンをジーッと見ていたら
柚ちゃんに話しかけられた。

「なに…??」

「オレ…和穏に
話さなきゃいけないコトがあるんだ」

真剣な顔に胸がキュンとなる。

こんな時にまでそんなコトを思ってしまう私は、ホントどうかしてる。

「ぢゃ出る??」

そー言ってわたしたちは、動物園を出て近くの喫茶店に入った。
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