それでも痩せたい恋物語
涙がポロっと零れ落ちた。
「今頑張ってる最中なの・・・痩せてるお姉ちゃんにあたしの気持ち分かんないでしょ!」
床に落ちた携帯を拾って、勢いよくリビングを出た。

適当な靴を選んで家を出る。

私を呼ぶお母さんとお父さんの声が聞こえたけど無視。
現実を突きつけられた、そんな気がして。

走ってみるけど、全然進んでる気がしない。
走るなんて久しぶり。
しかも私こんな、体重かったっけ・・・

そんなことを思っていると、つまずいてしまった。

ジャージを着ていたからいいものの、ジャージを捲りあげるとうっすらと血が出ていた。
自分が嫌い。醜い。
こんなの誰にも見られたくない。

お姉ちゃんが言ってたことは間違いじゃない。
自分が甘かった、でも・・・

「デブなんて言われたら傷つくよ」
今、自分はすごくブサイクな顔をしてると思う。
泣きじゃくって、自暴自棄になって・・・



< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

夜中散歩

総文字数/59,139

恋愛(その他)126ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
信じることが出来るのは この世界で一人だけだった 「俺たちは誰も信じちゃいけないから 信じられるのはお互いだけだから」 14歳の完全犯罪、 16歳で夜に生きた 孤独に生きる二人が 最後に見たものは・・・
虹のカケラ

総文字数/670

詩・短歌・俳句・川柳2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
書いた歌詞など。
よくある恋の話。-ネットから始まる恋-

総文字数/3,217

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ネットから始まる恋ってどう思いますか?」 よくある恋の話。ネット編。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop