純情★可憐─恋してヴァンパイア─
扉を開けるとひんやりとした空気が足元に広がる
「おおっゾクッとした…なんかそれっぽいな!早く行こうぜ♪」
天音は楽しんでるようで安心した
もやもやと霧がかかる道を少し歩くと馬車が待っていた
「馬車?!初めて実物見たぜ…中世のヨーロッパかよここは!!」
「ノリが違うのよここの人達って…空だって飛べるし移動なんて扉出せば済むことなのにビジュアルにこだわるのよ」
あたしはうんざりと言わんばかりに溜め息を吐いた