メディカル・ハンター
医局に戻った和田は、悪魔の様な巨乳女から解放された安堵感からか大きく息を吐き出し椅子に潜り込む様に身体を沈めた。

はぁ〜今までの事はリセットだ。

今から今日の私の激務が始まるのだ。

戦いの前の一時って訳だな…

都合の悪い事は無かった事にする…エリートとして生きてきた者にとってごく当たり前に備える能力と言えよう。

「あ、ありがとう」

職員が持ってきてくれたコーヒーで喉を潤し

「さぁ、今までの悪夢などきれいさっぱり忘れて仕事だ。なんせ私のこの腕には人の命がかかっているのだからな」

気分をすっかり入れ替えていた。
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